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赤ちゃんがお腹の中にいるときの感覚を思い出し、生まれてからも一体感を味わえる、親子が仲良くなれるグッズ

レポートしていただいた商品の情報

興味を持ったきっかけは？
子どもが生まれた時に簡易的な抱っこラックを買ったのですが、それは長さの調節をすることができず、あまり使い勝手がよくありませんでした。そこで、発達に合わせていろいろな抱き方ができる抱っこラックに買い換えようとしていたところ、出産した病院の看護士さんが「スリングは使い勝手がいいし、赤ちゃんがすぐ寝てくれる」と太鼓判を押しておられたことを思い出し、購入を決めました。

どこがよかった？
基本的な使い方を覚えれば、あとは様々な抱き方に応用できるところです。布製なので汚しても丸洗いできるし、使っているときは両手が空くのでいろんな作業ができるところもよかったです。また、肩パッドが大きいので肩への負担が軽く、スリングの形が背中全体で赤ちゃんを支えるようになっているため、抱っこの重みも軽減されます。やわらかいクッション状の縁取りがついているので、縁が赤ちゃんの顔に当たっていても安心です。

気になったところは？
基本的な使い方を覚えるまでが少し大変なところ。やり方は簡単なのですが、肩位置がずれたり、子どもが中に入るまでに暴れたり、慣れるまでは少し大変でした。また、縁取りのあるタイプなので持ち運ぶ時にちょっとかさばります。

どんな人におすすめしたい？
赤ちゃんを持つお母さんです。抱っこしながら家事もできるし、新生児から２,３歳まで使えます。また、新生児期には胎児の頃と同じ体勢と揺れを感じることが出来るらしく、赤ちゃんがよく眠ってくれるそうです。だから、赤ちゃんの寝ぐずりに困るお母さんにもおすすめだと思います。

詳細レポート

赤ちゃんの抱っこは、赤ちゃんが軽いといっても、とても疲れます。特に低月齢の頃は首が据わっていないため、縦抱きにするときは片方の手でお尻を支え、もう片方で頭を支え、という感じで、新米ママで抱っこの下手な私は腕が腱鞘炎になりそうでした。

出かける時はだいたいベビーカーですが、ベビーカーの入れない場所もあります。そういう時はやはり抱っこで行くしかなく、長時間の抱っこに腕が疲れて、子どもはずり落ちてくるし腕はつりそうになるし、散々でした。

それをなんとかしようと初めに買った抱っこラックは、ネットが輪の形になっているだけの本当に簡単なものでした。それでも「随分楽になった！」と喜んでいたのですが、長さが調節できず、赤ちゃんの頭が腰の位置に来て片方の手で頭を支え続けなければならなかったため、長時間使うのはとても無理でした。結局すぐにそのラックは使わなくなってしまいました。

それからしばらくは抱っこでなんとかやっていたのですが、娘はどんどん重くなり、抱っこをせがむようになってきました。やはりもう一度性能の良い抱っこラックを買おう、と考え始めたのが、娘が４ヶ月になった頃でした。

ベビースリングは、出産した病院の看護士さんが昔実際に病院内で使っており（今は同じスリングでいろんな赤ちゃんを抱っこするのは衛生上よくないという観点から使用をやめているそうです）、「抱っこしながら作業も出来るし、赤ちゃんがよく眠ってくれて本当に使い勝手がいい！」と言っておられたので、ずっと気になっていました。

そこで試しに赤ちゃん用品店でスリングを実際に使わせてもらったところ、自分の手だけで抱っこするよりもはるかに楽で、最初の抱っこラックとは格段の差がありました。娘も袋の中に入るのは嫌ではないみたいだし、密着しているので安定感もあり、しっかりフィットしている感じがします。その日はそのまま帰りましたが、それからいろいろなスリングを検討した結果、Dr.シアーズのオリジナルスリングを買うことに決めました。

スリングは１枚の大きな布を袋状にした物の中に赤ちゃんを入れて運ぶものですが、このオリジナルスリングの特徴は、やわらかいクッションの縁取りと大きな肩パッド、それに長さを調節する部分がまとめられていることにあると思います。

　

1枚の大きな布です	クッションの縁取り

大きな肩パッド	赤ちゃんの重みを軽減

長さを調節する部分

実際に使ってみると、縁取りは赤ちゃんの足や顔に沿っていても食い込んだりせず安心ですし、肩パッドは肩にかかる赤ちゃんの重みを軽減してくれます。長さを調節する部分は始め扱いが少しわかりにくいのですが、慣れるとコンパクトにまとまっているので邪魔にならず、使いやすく感じるようになりました。

ですが、始めは悪戦苦闘でした。今ではすっかり慣れましたが、スリングの最大の難関は始めの扱いにくさにあると思います。店頭では店員さんの助けがあったので簡単に抱っこできたのが、いざ自分でやるとなかなかうまく抱っこの形にならないのです。

まずは縦抱きで挑戦しましたが、なかなかうまく袋の中に娘が入ってくれません。長さの調節をしようにもどこを引っ張ったらよいのかわからず、いろいろ引っ張るうちに肩位置がずれてしまったりしました。何度も挑戦していると、しまいには娘も泣き出す始末。まわりからは「普通の3wayとかで形がかわるやつにすればよかったのに」と言われてしまいました。

けれど、ここで諦めないことが大切です。３日ほどやるとコツがだんだんわかってきて、コツがわかれば慣れるまではすぐでした。車の運転のように、一度慣れればあとは体が勝手に動いてくれて、慣れてしまえばむしろ扱いが簡単！　と思えてしまうのです。なにしろ複雑なベルトも取り外しもバックルも何もない一枚布ですから、どんな抱き方も基本は一つ。ただ、抱く位置や赤ちゃんの向きが変わるだけです。

慣れてからは、いろいろなシチュエーションで活躍してくれました。ぐずって抱っこであやしたい時もさっと抱けるし、眠ってしまえばスリングごと降ろしてスリングは布団のかわりにかけておけます。用事で外に出る時なども、ベビーカーを出すほどでもないし、置いていくの心配だし、という時はスリングで出かけます。両手が空くので鍵をかけるのも簡単です。お出かけの時もベビーカーが入れないところなどは、楽に抱っこで入ることができます。

また、スリングは様々な抱き方に対応しています。主なものをあげると、

1． ゆりかご抱き・・・いわゆる横抱きで、新生児から首の据わる頃まで。抱っこしたまま授乳も出来る形です。新生児期にはこの形でスリングを使って抱っこするとよく眠るそうです。娘は購入した時にはもう首が据わっていたので、横抱きを嫌がり、できませんでした。

　

ゆりかご抱き

2． 縦抱き・・・首が据わる頃?。赤ちゃんとお母さんが対面するような形の抱き方です。足はスリングの袋から出しても出さなくてもいいそうです。うちはこれが一番ご機嫌です。

　

縦抱き

3． 腰抱き・・・首が据わる頃?。縦抱きの位置を少しずらして、お母さんの腰の位置に赤ちゃんを持ってくる抱き方です。お母さんの正面が空くので、家事などをしながら抱っこするのに向いています。さらに体の後ろに持ってきておんぶのような形にすることもできます。

　

腰抱き

4． カンガルー抱き・・・首が据わる頃?。赤ちゃんとお母さんが同じ方向を向いている抱き方です。基本的に足はスリングの中に入れます。娘は初めの頃この抱き方を気に入っていたようですが、大きくなってきて太ってきたためか、袋の中に足を入れるのが狭いらしく、今では嫌がるようになってしまいました。

ここにあげるだけではなく、ほかにも抱き方はあるようです。また、これだけたくさんあっても、うちの娘のように抱き方に好き嫌いが出る場合もあると思います。

縦抱きに限っていえば、抱き方のコツは以下のようになると思います。
１． 赤ちゃんを片手で肩に担ぎ上げるようにしてからスリングと体の間に隙間を作り、そのままそっとその隙間に赤ちゃんの足を滑り込ませる（そうすると勝手に袋の中におしりが入ります）。

　

隙間に赤ちゃんの足を滑り込ませる

２． 赤ちゃんが入ったことを確認したら、布を整える。特にお尻はしっかりと包み込む。

　

特にお尻はしっかりと包み込む

３． 長さの調節→肩のリングの下部に、左右二つ布のまとまったところがあるので、それらを引っ張って調節（それぞれが布の上部と下部の調節に対応しています）。引っ張るのは結構力がいります。自分のあごの下に赤ちゃんの頭が来るくらいだと楽だと思います。

　

あごの下に赤ちゃんの頭が来るくらいだと楽

我が家では、私も主人も使っています。ちなみに主人は、私が苦労して得たやり方を教えてあげたら、あっさりマスターしてしまいました。感想は一言「おお?楽だぁ！」

サイズはＭとＬがあり、うちは共用なのでＬサイズです。ただし、身長169センチ・体型標準の私が使ってもＬサイズはちょっと大きいので、お母さんだけが使うならＭサイズで十分だと思います。

問題点はやはり最初の扱いにくさと、このオリジナルスリングの場合は縁取りがあるのでかさばること、後は抱っこラック全般の弱点とも言える夏場暑いこと、が挙げられると思います。
けれど、やはり熱がこもるため夏場は暑くて使えないこともありましたが、涼しくなってからは娘の体温がほかほかと暖かいです。もしかすると、秋冬にはある意味最強の防寒具かもしれません！

Dr.シアーズの提唱する「赤ちゃんを身にまとう」という感覚のベビースリング。赤ちゃんがお腹の中にいるときの感覚を思い出し、生まれてからも一体感を味わえる、親子が仲良くなれるグッズだと思います♪